革財布などレザークラフトを作るなら、より良い質の素材を使用した方が良いと思います。ですが革の素材はどうしても値段も高く、革を買うのについ悩んでしまう方も多いはず。
せっかく時間をかけて作るわけですから、できるだけ長く使用できるような素材選びを心がけた方がよいでしょう。また、そうした素材選びをすることで多少の失敗もカバーが出来るようになると言えます。
レザークラフトを作るうえで大きく分けて2つの鞣し方があります。それは「クロム鞣し」と「植物タンニン鞣し」です。この鞣しの違いによって、革の味わいに差が出てくるように思います。そもそもなぜ「鞣し」を必要とするかと言いますと、革は柔軟性がありとても丈夫ではありますが、その一方で使用し続けると乾燥してしまえばカチカチに固くなってしまったり、すぐに腐ってしまうのです。そのため、タンニンやクロムなどを使用して、これらの欠点を取り除くのです。
ちなみに、鞣したものを「革」と呼び、鞣していないものを「皮」と呼び分けているそうです。クロム鞣しは使い込んでも味わいが出にくいのですが、タンニン鞣しは使い込んでいくうちに手になじむようになると思います。その分少し高価ではありますが、長く使い続けるのですから、少し財布のひもを緩めてもよいかもしれません。
工具はすぐに手に入れやすいものから揃えていく方がよいと私は思っています。革包丁などのように専用の工具を揃えられることに越したことはないですが、無理をせずカッターなどを使用して必要最小限の工具で始めてみましょう。