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骨董品の価値を評価するポイントは?種類や売却時の注意点も解説

ByTaiyo

4月 5, 2024
抹茶茶碗

骨董品を所有する方の中には、その美しさや芸術的価値に深い興味を抱いている方も多いでしょう。

本記事では、骨董品の様々な種類やその価値を評価するポイント、そして骨董品を売却することになった場合に気を付けるべき点について解説します。

骨董品の魅力や価値を見極めたい方や、売却時の流れについて理解を深めいたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

骨董品とは何か?

ここでは、骨董品の定義について解説します。

アメリカの1934年通商関税法によると、骨董品は「製造から100年以上経過した手工芸品や美術品」とされています。しかし、日本では具体的な定義がないため、数十年前に作られた物も骨董品と見なされることが多いです。

骨董品にはさまざまな種類があります。これから、具体的に骨董品の種類について詳しく説明していきます。

骨董品の種類

骨董品の分類で最も多いのは以下の6つです。ここでは骨董品の理解を深めるため、具体的な種類について見ていきましょう。

絵画・掛軸

絵画と掛軸は骨董品の代表的なカテゴリーです。絵画は「洋画」と「日本画」に大別され、さらに技法や素材によって細分化されます。掛軸は、裂や紙に貼った書や東洋画を表装し、壁にかけて鑑賞するものです。「書」「絵」「書と絵の組み合わせ」に分類され、作者や年代によって価値が変わります。

陶磁器

陶磁器は、陶器と磁器を合わせたもので、陶器は粘土を主原料とし厚めの器が特徴です。磁器はガラス成分を含む素材を使い、透明感のある薄手の器が特徴です。産地によって「有田焼」「瀬戸焼」「常滑焼」などの名前で呼ばれます。

茶道具

茶道具も重要な骨董品の一つです。茶道に使う道具全般を指し、茶器や水差し、柄杓などが含まれます。鎌倉時代から使われてきた道具も多く、歴史的な価値が高いです。

刀剣・甲冑類

刀剣や甲冑もあります。刀や太刀、槍などの武器や、甲冑、鎧、兜、小手などの防具が含まれます。日本刀は特に希少価値が高く、高値で取引されることが多いですが、所持には「銃砲刀剣類登録証」が必要です。

象牙・翡翠

象牙や翡翠を使った工芸品や美術品も骨董品として扱われます。象牙は現在希少性が高く、翡翠は大きさや色で価値が変わるため、鑑定書があると安心です。

彫刻品

木や大理石、青銅を素材にした像や彫刻も骨董品です。有名作家の作品や高価な素材を使ったものは特に価値が高いです。

骨董品の芸術的な価値を見極めるには?

骨董品の芸術的な価値を見極めるためのポイントは4つあります。

一つ目は、作者の名声です。有名な作者の作品は、その名前自体が高い評価を受けます。作者の名前は、骨董品にとっての「ブランド」なのです。

制作年数の古さも大切です。古い作品ほど希少価値が高く、例えば100年前のものより200年前のものの方がより貴重とされます。

さらに、使用されている素材も価値に影響します。金や銀、象牙などの貴重な素材で作られた骨董品は、その素材そのものが価値を持っているのです。素材が希少であればあるほど、その骨董品の価値も高まります。

最後に、作り手の技術も見逃せません。職人の技が詰まった作品は、その技術力によって高く評価されます。例えば、有田焼の「柿右衛門」は、失われた技法を復元し、高い評価を受けています。

骨董品を売却する際に注意すべきこと

これまで骨董品の種類やその芸術的価値の見極め方について紹介してきましたが、売却する必要が出てきた場合、どのような点に気を付けるべきでしょうか。ここでは、骨董品を手放す際の注意点について詳しく解説します。

売却をする際、まずは複数の買取業者に査定を依頼することが重要です。業者によって鑑定や査定の技術に差があるため、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。また、ホームページで骨董品の買取実績を確認することも忘れずに行いましょう。可能であれば無料の出張鑑定を利用し、買取金額を比較することも大切です。

売却の目的に応じた業者選びも必要となります。例えば、特定の壺や刀剣を売りたい場合、その品物に詳しい専門業者に依頼するのが賢明です。また、引越しや遺品整理で多種多様な品物を一度に売る際には、幅広いジャンルに対応できる業者を選ぶと便利です。

買取品目が多い業者だと、各品物に対する知識が浅いのではないかと心配になるかもしれませんが、多くの場合、専門の鑑定士が在籍しています。ホームページで確認しておくと安心でしょう。

まとめ

今回は骨董品の世界をご紹介しました。その定義や種類、価値の見極め方、そして売却時の注意点について学んでいただけたら幸いです。骨董品は美しさや芸術的価値で多くの人々を魅了しています。

骨董品の価値を見極めるには、制作年数、作者、使用素材、そして作り手の技術など、多くの要素が影響します。これらのポイントを理解することが大切です。また、骨董品を売却する際には、複数の買取業者に査定を依頼し、公正な評価をしてくれる業者を選ぶことが重要です。

これからも骨董品の世界を楽しみながら、その奥深い魅力を探求してみてください。

Taiyo

私はプロの編集者です。本や雑誌、ウェブサイトなどの文章をチェックして、誤字や文法の間違いを直したり、わかりやすくしたりします。編集者になる前は、ジャーナリストとして働いていました。文章を書くのが好きで、読者に役立つ情報を伝えることにやりがいを感じます。趣味は読書と旅行です。